No.22 WILLER EXPRESS 高速路線バスになっても新たな革命を! 高速バス・夜行バス乗車体験記
WILLER EXPRESS、高速路線バスになっても新たな革命を
6月27日、都内でWILLER GROUPの高速バス「WILLER EXPRESS」の商品発表会が行われた。今まで高速ツアーバスとして運行してきたWILLER EXPRESSが新たに「高速路線バス」として運行を開始することを発表した。
WILLER GROUP代表の村瀬茂高氏は「これまでWILLER EXPRESSは、ツアーバス事業者として次々に新しい商品、シート、サービスを生み出し、業界にイノベーションを起こし続けてきました。これをINNOVATION1.0とするならば、2013年7月31日以降ウィラーが起こす様々な取り組みはまさにINNOVATION2.0といえるでしょう」と語った。
2013年7月31日から高速路線バスとなり生まれ変わるWILLER EXPRESSは、「安いも、先頭へ」というスローガンのもと、安くて安全な高速バスを追求し、今後様々な仕組みの開発に取り組んでいくという。
高速路線バスとなったWILLER EXPRESSは、市営バス・都営バス同様にバス停が設置され、ダイヤ通りに運行されることになる。また、さらなる安全強化のため、今までの子会社3社体制から全国の運行エリアごとに新たに7社を設立して10社12営業所体制になる。今後日本全国88ヵ所にバス停が設置される予定で、そのうち44ヵ所はオリジナルデザインのピンクのバス停が設置される。このピンクのバス停は、Wの文字と側面が光るようになっており、夜でもWILLER EXPRESSの乗り場であることが一目でわかるようになっている。
合わせて、乗務員の新しいユニフォームも登場。青山商事が製造に携わった新ユニフォームは細身のシルエットのスタイリッシュなデザインで、コーポレートカラーのピンクを取り入れることによって一目でWILLERの乗務員であることがわかるデザインに。さらに安全性も考慮し、ストレッチ素材を使用するなど細身でも動きやすいユニフォームになっているという。
東京・横浜エリアでは今まであったバスターミナル新宿西口、東京駅・浜松町・品川・池袋・横浜・東京ディズニーランド(R)に加え、川崎・八王子・東京スカイツリー(R)にバス停やターミナルが設置される。中でも川崎にできあがる新ターミナルは、川崎駅前の複合施設「ラチッタデッラ」とコラボレーションをすることによって食事やスパの事前予約、映画やカフェなどの割引サービスの利用が可能になるなど、バス利用者がバスを利用する前後の時間を便利に、快適に過ごせるようなサービスも提供される。
WILLER BUS TERMINALは現在ある新宿西口、大阪梅田に加え、新たに長野駅東口にも設置される。さらにWILLER BUS TERMINAL大阪梅田がある梅田スカイビルには「WILLER EXPRESS CAFE」が8月1日にオープンする。営業時間は6時30分から23時30分までで、バス利用者が出発前や到着後に気軽に利用できるカフェとしてホッと安心できる空間を提供する。
安くて安全なバスを追及するために、新たな運賃体系である「スマートプライス」を導入する。その第一弾として8月20日から「予約順割引」がスタートする。高速バスを一番最初に予約した人は20%OFF、二番目、三番目と予約順に運賃が少しずつ上がって行き、設定された人数からは基本運賃になるというもので、約15〜20名が通常より安く購入することができる。その他にも、「間際割」や「回数券」、外国人旅行者限定サービスの「Japan Bus Pass」なども登場。予約順割引以外にも第二弾、第三弾と今後も新しい運賃体系を開発していく予定だ。
また、移動ポータルサイト「WILLER TRAVEL」が共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングと提携。WILLER TRAVELサイトでPontaマークがついた商品を予約・利用すると200円につき1Pontaポイントが加算されるサービスも開始する。なお、引き続きWILLERポイントも100円(税込)につき1ポイントたまるので、WILLER TRAVELサイトでバスのチケットを購入すると、PontaポイントとWILLERポイントがダブルで貯まります。商品発表会にはサービスキャラクターのポンタも登場。ポンタがバスの全面にデザインされた「Ponta EXPRESS」も7月31日から運行される。
WILLER EXPRESSは今後も得意とするIT技術やWEBマーケティングを活用して、利用者の多様なニーズに応えられるような便利で快適な商品やシステムを創造し、たくさんの人が気軽にバスを利用できるようにすることが目標だという。