No.18 WILLER EXPRESS「COCOON(コクーン)」体験乗車 高速バス・夜行バス乗車体験記
2012.1.10 記 管理人
バスターミナルの取材に続いて、2010年グッドデザイン賞を受賞し、斬新なデザインで話題になっている、WILLER EXPRESSの「COCOON(コクーン)」に乗ってきました。
早速乗り込んでみると、一般的なバスとは違った光景が飛び込んできます。
左右一列ずつの座席は斜めに配置され、シェル型のパーテーションで室内が仕切られておりプライベートの空間を創出しています。1車両に19席しかありません。
左座席の占有空間を優先したためか、若干通路は通りづらくなっています。休憩時間を除いて動き回ることはないと思いますが、大きめ荷物は下のトランクルームに入れた方がいいでしょう。
座席を倒す前 | 座席を倒した後 |
座席自体はパーテーションの圧迫があるため狭く感じられますが、実際に座ってみると横幅のある方でも充分だと感じました。斜めに配列されているので、後ろの人に気を使わずに座席を倒すことができます。140度まで倒すことができるようです。
なお座席を倒すボタン・レバーは左右両方にあるので注意が必要です。右側のボタンは背もたれを若干倒すのみで、反対側のレバーで深く倒したり、レッグレストを上げたりすることができます。
足元は先が狭くなって左右に動かすことはできませんが、足元を起点に体を動かすことはできるので、くつろぐことができると思います。
足元の上には折りたたみのテーブルと、画面が設置されています。テーブルを開くと中にゲームコントローラーが入っており、ゲームや映画、音楽を目の前に画面で楽しむことができます。テーブルの奥にはコンセントもあるので、ケータイの充電などに利用でき、大変助かりますね。
車内には無線LANの設備も備え付けられています。出発前に添乗員が希望者を募っているので、申し出ると設定資料が配られます。その際に身分証明書が必要になるので、車内で使いたい方は忘れずに持参しましょう。
コクーンの座席は他にも、鏡やスーツ掛け、網ポケット、デッドスペースを使った収納スペースなどが装備されており、座席をデザインした方のきめ細やかな配慮が伝わってきます。収納スペースがいろいろなところにあるので忘れものに注意が必要ですね。
寝る暇のないほど、装備が充実しているコクーン。東京関西間の正規料金は9800円~12800円と新幹線や航空機よりも安く設定してあり、ぜひ一度乗ってみることはおすすめします。夜行バスの旅のイメージが変わると思いますよ。