バリアフリーへの取り組み(車いす利用者への対応)
現在、公共の施設などで進められている施設のバリアフリー化。高速バスの場合はどうだろうか?
こちらでは、高速バスのバリアフリー(主に車いすの方への対応)についてまとめてみたい。
<車いすの方に対応している高速バス車両>
現在のところ、車いすで利用できる路線が多いとは言えないのが現状である。特に車いすの方が利用できるとHP上に明記されているのはJRバス関東の「プレミアムドリーム号」「ドリーム号」「レディースドリーム号」「青春エコドリーム号」「プレミアム中央ドリーム号」「中央ドリーム号」「青春中央ドリーム号」「プレミアム昼特急号」「東海道昼特急号」「中央道昼特急号」「青春昼特急号」「ドリーム高松号・松山号・徳島号・高知号」などのうち、バリアフリー対応の2階建てバスである。
これらのバリアフリー対応バスを予約する際は、インターネットやコンビニでの購入ではなく、JRバス関東の高速バス予約センターに電話で予約をすることが必要となる。
バス停や休憩地での乗り降りは利用者自身または介助の方が行うようにとの注意書きがあるので、乗り降りの際の対応や車いすのまま乗車できるのか、車いすはトランクルームに収納するのかなど、事前に詳しく確認しておいた方がよいだろう。
<車いす対応のバス車両でない場合>
車いす対応のバス車両ではない高速バスに乗った場合はというと、折りたためる車いすを利用している場合は、車いすはトランクルームに収納し、乗り降りの際には乗務員が利用者を抱えて座席まで案内するという対応をとっているバス会社もあるようなので、直接バス会社に電話等で問い合わせをしてみるとよいだろう。
ただし、電動式車いすは高速バスの車両構造上、利用できないという場合もあるので注意したい。
<日本バス協会の指針では>
こういった状況であるが、日本バス協会では高速バスにおける高齢者や身体が不自由な方への対応として、「乗降の際には乗務員・係員が座席に案内する」「乗降口に近い座席の確保に努める。それが困難な場合は他の乗客に座席を交換してもらえるよう協力要請をする」などの指針を打ち出している。
また、今後の検討課題として、「電動車いすが収納できるトランクルームを備えた車両構造等の改善」や「優先席の設置」また、目の不自由な方への対応として「座席番号の点字化」などを挙げており、早急な対応を期待したい。
<参考>日本バス協会 http://www.bus.or.jp/use/kousoku3.html