手荷物・ペットの取扱い

 

高速バスに乗車する時に気になるのが、手荷物の取扱い。旅行の際などは荷物が多くなることも考えられる。

こちらでは、手荷物の取扱いやペットを連れての乗車についてまとめてみたい。

<バス車内に持ち込める手荷物は?>

各社で規定が異なっているが、バスの車内に持ち込める荷物に制限があることは共通している。例えば、WILLER EXPRESSの場合は車内に持ち込むことができる荷物の数は1個、網棚や座席で管理できる程度の物とされている。

ただし、路線(バスの種類)や座席(2階建てバスの1階部分)によって、網棚が無い場合もある。自分の乗車する高速バスが網棚のあるタイプのバスなのか、無いタイプのバスなのか事前に確認した方が良い。

各社共に、緊急時に避難の妨げになるので通路に荷物を置くことや、危険物(刃物類や火薬、ガソリン、灯油等)の持ち込みはNGである。

ペットを連れて旅行に行きたい、実家に帰省したいという方は要注意。JRバス関東では昼行便に限り、30センチ四方のケージに入れたペットは車内に持ち込むことが可能。しかし、ペットを車内、トランクのどちらにも持ち込むことは不可という高速バスが多い。

<トランクに入れることのできる荷物は?>

高速バスの場合、車両の種類によってはトランクのない車両もある。トランクのない車両の場合は荷物はすべて車内に持ち込むことになるが、車内に持ち込める荷物にも制限がある場合がほとんど。もし制限以上の荷物を持参しているということになれば、規定上は利用者が自分で別途運送を手配するように定められているので、注意が必要だ。

トランクのある車両の場合でも、トランクに預けられる荷物の個数や大きさが定められているので、自分の利用するバスに乗せられる荷物の量に調整することが必要だ。

また、対応が分かれるのが「スキー、スノーボード、サーフボード、楽器、折り畳み自転車」など。

例えばWILLER EXPRESSはスキー、スノーボード、ゴルフバッグはトランクに入れられる荷物の大きさ規定を超えた物でも、トランクに預けることが可能。(2階建てバスを除く)自転車等は輸送袋に入れてあれば、預けられる。

しかし、VIP LINERやJRバス関東の場合は、1部の便でギター程度の大きさの楽器や折り畳み自転車を預けることが可能であるが、基本的には楽器やスキー、スノーボード、折り畳み自転車、ゴルフバッグなどの持ち込み(トランクも)はできないと規定されている。

取扱いができる高速バスなのか、できない高速バスなのかを予約の時点で必ず確認してから予約するように気を付けたい。もし、取扱いできないと、別途宅配便業者に手配するなど余計な出費がかかる恐れもある。

ペットについては、基本的にトランクに動物を乗せることはできないので、気を付けよう。また、貴重品や壊れやすいもの(精密機械やパソコン、カメラなど)は利用者自身が車内で管理するように求められるので、そのつもりで荷造りをすることが大切である。もしトランクの荷物にこれらの物が入れてあって、紛失や破損などの損害が出た場合でも、バス会社は責任を負わないと規定に明記されている。また、魚など臭いを発するような物もトランクへ預けることができない場合がある。

これらの荷物の取扱いについては、各社共に運行に使用するバスの種類によっても変わってくる。大きな荷物を持参して高速バスを利用する予定の時には、予約の段階で荷物の取扱いがどのようになっているのかを事前に確認してから予約した方が良いだろう。