乗車の際気を付けたいこと・マナー
乗車手続きを終え、無事自分の席についたらホッと一息。あとは出発を待つばかり。しかし、ちょっと待って、長時間を過ごす車内では乗客のマナーが乗り心地を左右する。特に長距離移動の路線ではその傾向が顕著である。
ここでは、高速バス乗車中に気を付けたいマナーや心がけたいことをまとめてみたい。
<高速バス乗車中のマナー>
・携帯電話、スマートフォンをマナーモードに切り替える。
まず、座席についたら携帯電話やスマートフォンをマナーモードに切り替えよう。長距離の夜行バスでは特に要注意。皆が寝ようとしている車内で携帯電話の着信音が鳴ってしまうと他の乗客に多大な迷惑をかけることになる。トラブルに発展する可能性もあるので、くれぐれも気を付けたいポイント。
・リクライニングシートを倒す際には後の座席の方に一言を!
うっかりしてしまいがちなマナー違反がリクライニングシートを後の席の方に断りなくいきなり倒してしまうこと。リクライニングを倒す時は後の席の方に一言かけることを習慣にしたい。突然勢いよく倒したことで、後部座席の方が飲物をこぼしたり、気分を害したりするとトラブルになり兼ねない。
・同行者との会話は小声で。
特に旅行に高速バスを利用する際に気を付けたい。友人と同乗する場合など、ついつい会話が盛り上がって声が大きくなってしまうことがある。高速バスはいろいろな用途で利用している人がおり、中には仕事を終えた後やこれから大切な仕事に向かう人など、高速バスの中でぐっすり眠りたい方もたくさん乗車している。周囲の方々への気配りを常に忘れないようにしたい。
・車内での飲食は匂いに注意。
長時間をバスの中で過ごすことになる高速バス。一度中にこもった匂いはなかなか換気されないため、匂いの強い食べ物や飲み物はNG。自分にとっては「美味しそうな匂い」であっても、他の人からすると「不快な匂い」かもしれない。なるべく匂いのない食べ物や飲み物をチョイスしよう。
・車内のプライベートモニターやオーディオシステムを利用する際は音量に注意。
これらを利用する際はヘッドホン等を付けて視聴することになるが、意外と音が外部に漏れているもの。乗車後すぐに眠りたいという方もいる。音量を適切に調節するよう心がけよう。
・ゲーム機器の扱いに注意!
DS等のゲーム機器を利用する際には、音や光に気を付けよう。ヘッドホンやイヤホンを使用して音が周りに漏れないように気を付けるほか、暗い車内ではゲーム機の画面の光がかなりまぶしく感じられるもの。車内が消灯されたら控えるようにしたい。
・ゴミを散らかさない!
車内で飲食をした場合、そのゴミを一つにまとめておくのは、エチケットとして当然。できれば途中のSAに立ち寄った際などに分別してゴミ箱に捨てられればそれがベストだろう。降車時に残ってしまったゴミは「乗客が責任をもって持ち帰る」という方針の会社と、「ゴミは座席に置いて降車してください」という方針の会社がある。それぞれに事情があっての方針。指示された通りにきちんと対応することが重要。特にバス会社から何の指示もなかった場合は持ち帰るのが一般的なマナー。
・高速バス車内では禁煙がマナー。
長時間、密閉されたバス車内で大勢が過ごす高速バス。車内での喫煙はNG。
・高速バス車内では禁酒という場合も。
バス会社によっては、高速バス車内では禁酒というルールを定めている場合がある。バス乗車前にアルコール類の持ち込みが可能かどうか確認すること。
・温度調節しやすい服装で乗車すること。
気候が良い時期というのは、案外短い。冬は当然寒さ対策が必要であるが、夏は夏で冷房対策を考えておく方が良い。密閉されたバスの車内はキンキンに冷えている場合もあり、寒がりな方は羽織るものを持参した方がよい場合もある。また、座席の位置によっても、窓際の席は外からの冷気が伝わってくることもある。長時間の乗車中に体調を崩したりしないよう、脱ぎ着ができる服装を選ぶと良い。
ここに挙げた以外にも、「これはどうなのだろう?」と思う事があるかもしれない。もし迷うことがあれば、周囲の人への影響があるかどうかを基本に考え、わからないようであればバス会社に確認すると良いだろう。一人ひとりの気遣いが快適な車内環境を作ることにもつながるので、いつも以上にマナーを守ることに気を配ることが求められる。