座席テレビやWifi

 

移動中もスマートフォンやパソコン、iPadを持参するという方も非常に多いだろう。時間を無駄にせずに有効活用したいと思うのは忙しい現代社会では、ごくごく自然なこと。

長時間乗車になることの多い高速バスの車内でも、いつものようにメールをチェックしたり仕事の続きをしたり、電子書籍を読んだりしたい、また、テレビを見てリラックス&情報収集したい、テレビゲームでリフレッシュしたいという時代の流れを受けて、高速バスの車内にも通信関係の設備が充実してきている。

こちらでは、高速バスの車内に備え付けられているWifi環境、プライベートテレビなどについてまとめてみたい。

◆座席コンセント

最近、特に増えてきているのが、座席一つ一つにコンセントが付いている車両。例えばオリオンバスの「コンフォート」は、シンプルな4列シートでリーズナブルな乗車料金と、各座席にコンセントが付き、お得感と機能性を両立させたタイプの車両である。WILLER EXPRESSは約半分ほどのシートタイプにコンセント付車両が導入されている。

◆座席テレビ

3列シート以上のシートタイプの車両に多く見られるのが、座席毎に専用のテレビ画面が付いたバス。JRバスの「プレミアムシート」には、地上派デジタルの座席テレビが装備されており、自分の好きなテレビ番組を視聴することが出来る。

また、WILLER EXPRESSの「コクーン」「リラックス(プライベートモニター付)」「シアター」の各車両には座席テレビ(プライベートモニター)が備え付けられ、テレビだけでなく、映画やゲーム、オーディオブック、音楽などを楽しめる。視聴できる映画も3ヶ月ごとに追加更新されるなど、バスの中の退屈しのぎというよりも「バスの移動時間を楽しむ」という感覚で乗車できるサービスだ。

◆通信環境

無線LANやWifiなど、車内の通信環境を充実させるバス会社も増えてきている。

例えばVIP LINERの「グランシアファースト」や「ロイヤルブルー」などでは、車内に無線LANの環境を整備。バス車内で持参したパソコンやPSPなどの通信ゲーム機(規格に対応した機器であれば)が使用できる。

また、WILLER EXPRESSの車両では、「スタンダード」と「トイレ付スタンダード」以外の全てのシートクラスに「Wifi(Softbank)」対応の車両が用意されている(ただし、全車両というわけではないので、注意したい)。

◆その他

WILLER EXPRESSの「スターファイター」には、座席ごとにプライベートモニターとジョイスティックが装備され、これらを使用してバス乗車中にテーマパークさながらのアトラクションを楽しめるユニークなバス。今までの「移動手段」としての高速バスの概念を覆すような新たな試みで注目を集めている。

スマートフォンユーザーの大幅な増加などにより、今後も無線LANやWifiなどの通信環境を充実させた高速バスが増えていく可能性は大いにあるだろう。