マニラの空港アクセス
ニノイ・アキノ国際空港から市内へのアクセス
ニノイ・アキノ国際空港からマニラ市内へ行くには、ホテルなどの迎えがない限り、タクシーを利用するのが一般的です。その他に、ジプニーや高架鉄道を乗り継いで行く方法もありますが、宿泊先まで大きな荷物を持って歩くことを考えるとかなり面倒です。
クーポンタクシー
ニノイ・アキノ国際空港からマニラ市内へ行くには、クーポンタクシーCoupon Taxiが便利です。クーポンタクシーは、一般のタクシーよりやや割高ですが、定額なので安心してご利用いただけます。どのターミナルを利用した場合でも、到着ターミナルを出るとクーポンタクシーと書かれたカウンターがあるので、そこで行き先を告げるとチケットを渡されます。前払いなので行き先を言って料金を払い、クーポンを受け取り、指定されたタクシーに乗ります。マカティあたりまで600ペソで、所要時間は約45分です。なお運賃は、カウンターの背後にあるボードに、行き先ごとわかりやすく明記されています。チケットには、乗車タクシーのプレートナンバーなどもメモされているので、トラブルに遭った際などにも心強いです。
メータータクシー
クーポンタクシー以外に、メータータクシーを利用する方法もあります。レギュラーと黄色い車体のイエローの2種類があり、ふたつの違いは乗り心地の良さです。前者は料金が安く、地元の人の利用が多いです。後者は少し高めのため、ほとんど待たずに乗ることができるので、急いでいる時や時間短縮のために利用するのがいいでしょう。両社とも、乗り場に初乗り運賃やメーター単位の運賃を明記しているので、それほど心配することはありませんが、なかにはメーターを使用せずに、法外な料金を要求してくるドライバーもいるので、気を付けましょう。
フィリピン・マニラの市内交通状況の国内交通情報
高架鉄道
高架鉄道は、初めての利用者でも安心して利用することができます。合わせて3つの路線が走っており、それぞれ別の料金体制となっています。どの路線も電車は6~8分おきにきます。最初はいくつ目の駅で降りるのかを考えてから、乗車券を買わないといけませんが、慣れてしまえばそれほど面倒ではありません。朝や夕方のラッシュ時はかなり混雑しますが、2008年に時間にかかわらず女性専用車両が登場しました。男性の方はくれぐれも間違って乗ってしまわないように気を付けましょう。
○便利なプリペイドカード
Line1と2の駅の窓口では、それぞれの路線でのみ利用可能なプリペイドカードを販売しています。「ラスト・ライド・ボーナス」といって、カードの残高が運賃に足りなくても、最後の乗車はそのカードで乗れるというボーナスもついているのでお得です。
・Line1
Line1は、タフト通りに沿ってパサイ市内のバクラランからカロオカン市内のモニュメントまでを南北に走っています。 観光に便利な路線で、多くの見どころをカバーすることができ、料金は、4つめの駅までP12、5つめの駅からはP15となっています。全区間乗っても30分ほどで、運行時間は早朝5:00~23:00頃までです。
・Line2
Line2は、日本の国際協力銀行を通じてのODAに造られたもので、キアポのレクトからクバオを通り、サントランまで東西に走っています。 料金は、3つめの駅までP12、4つめの駅から6つめの駅まではP13、7つめの駅から9つめの駅まではP14、それ以上はP15となっています。 運行時間は、早朝5:00~23:00頃までです。
・Line3
Line3は、エドゥサ通りに沿ってパサイ市のタフト・アベニューからケソン市内のノースアベニューまで13駅あります。 この路線は、マカティ市やオルティガスなどショッピングモールが建ち並ぶエリアを網羅しており、ショッピングエリアへ行くのに大変です。運行時間は、早朝5:00~24:00頃までで、土日曜のみ早朝5:30~22:30です。料金は、2つめの駅までP10、3つめの駅から4つめの駅まではP11、5つめの駅から7つめの駅まではP12、8つめの駅から10駅目がP14、最高はP15となっています。
国内鉄道
トンド地区にある国鉄タユマンTayuman駅から、メトロ・マニラ南部のアラバンAlabang駅までパサイ市とマカティ市の間を南北に走るJ.Pリサール・ハイウェイに沿って、フィリピン国有鉄道(PNR)の近郊列車が1日8便走っています。始発は早朝5:05で、アラバンまでの所要時間は約1時間、運賃はP20です。途中で高山右近像のあるペドロ・ヒル駅や高架鉄道Line3のマガランス駅に近いエドゥサ国鉄駅なども通ります。車内アナウンスは一切ないので注意しましょう。
ジプニ―
ジプニ―はフィリピンを代表する独自の乗り物です。昔、米軍が使っていたジープを15人ほど乗れる乗合バスに改造したもので、派手な塗装で大音量の音楽をかけて走っているのが特徴です。細かい網の目のように路線を張り巡らせていて、バスの通らないような狭い道でも走っています。24時間運行していて、路線内であれば乗りたい場所で乗せてくれ、降りたい所で降ろしてくれる、大変便利な乗り物です。旅行者がジプニ―を乗りこなせるようになるには時間がかかりますが、慣れてしまえばこんなに安い乗り物はありません。フィリピン独自の文化、また町の風物語でもあるので、滞在中一度は乗ってみるとよいでしょう。
タクシー
メトロ・マニラのタクシーは全てメーター制で、ほとんどの車がエアコン付きです。基本料金は最初の350mはレギュラータクシーP35、イエロータクシーがP70です。以降250mごとにP2が加算されます。また、2008年8頃から実際のメーター料金にさらにP10加算されるようになりました。メーターの数字と運転手の提示した料金が違っても、騙されたわけではないので不審に思わないようにしましょう。一般的に会社名の入ったタクシーのほうが信用できますが、声をかけてくるタクシーは避けたほうがいいでしょう。
バス
フィリピンでの陸上交通で最も便利な移動手段はバスで、フィリピン全土を網羅しており、小さな村もバスを乗り継いで行くことができます。バス料金は同じ区間でも会社によって異なり、さらにエアコン付きかそうでないかによっても異なります。走るルートは把握しにくいので、やってきたバスのトロントの行き先表示を素早く読み取り、乗りこむようにしましょう。
○バスの種類
・バスの種類
バスの種類はバス会社によって異なります。大型のエアコンバスから中古のポンコツバス、小型のトラックの荷台を改造したミニバスなど様々です。
・エクスプレスバス
エクスプレスバスは、マニラとルソン島の主要都市間を走る大型のバスで長距離区間を走るものも多いですが、ルートや本数は限られています。ほとんどのバスがエアコン付で、全席指定席でノンストップ便が多いです。
・路線バス
路線バスは、住民の日常の移動手段として用いられているバスで主に中距離を走りますが、なかには長距離区間を走るものもあります。 バスの種類は、エクスプレスバスと変わらない大型のものから中古のトラックを改造したものまでいろいろあり、エアコンなしが普通です。
・ミニバス、ジプニー
比較的短い路線を走っているのがミニバスで小型トラックの荷台を改造したものが多く、定員は10~15人です。 地方ではジプニーがミニバスと同様に使われていて、庶民の足として利用されています。 エクスプレス便はほとんどなく、合図をすれば停まるジプニーが一般的です。
○主なバス会社
・Victory Liner(ビクトリーライナー)
[乗り場] パサイ、クバオ、サンパロック、カロオカ
[TEL] パサイ 02-833-5019~20
[TEL] クバオ 02-727-4534
[TEL] サンパロック 02-741-1436
[TEL] カロオカン 02-361-1506
[主な行き先] ルソン島中央部及び北部方面(トゥゲガラオ、バギオ、アラシノス、ダクパン、オロンガポなど)
・Genesis Transport(ジェネシス・トランスポート)
[乗り場] パサイ、ドロテオ・ホセ、クバオ
[TEL] パサイ 02-853-3115
[TEL] ドロテオ・ホセ 02-733-8622
[TEL] クバオ 02-421-1413
[主な行き先] マニラ中央部及び北部方面(マリベレス、バランガ、ラ・ユニオン、ターラック、バギオなど)
・JAM Transit(ジャム・トランジット)
[乗り場] パサイ、クバオ
[TEL] パサイ 02-831-8264
[TEL] クバオ 02-925-1758
[主な行き先] ルソン島中央部方面(ルセナ、バタンガス、レメリーなど)
・BSC Transport(BSC・トランスポート)
[乗り場] パサイ
[TEL] パサイ 0923-658-3334
[主な行き先] ルソン島中央部方面(ナスブ、タガイタイなど)
・Green Star(グリーン・スター)
[乗り場] パサイ
[TEL] パサイ 02-831-3178
[主な行き先] ルソン島中央部方面(パグサンハンなど)
・Five Star(ファイブ・スター)
[乗り場] パサイ、クバオ
[TEL] パサイ 02-833-4772
[TEL] クバオ 02-421-4716
[主な行き先] ルソン島中央部方面(バランガ、サンフェルナンド、アラミノスなど)
・Philtranco(フィルトランコ)
[乗り場] パサイ
[TEL] パサイ 02-853-3222
[主な行き先] ルソン島南部、パナイ島、ミンダナオ島方面(レガスピ、ナガ、ドンソル、タバコ、イリガ、イロイロ、ダバオ、スリガオなど)
・Auto Bus(オート・バス)
[乗り場] サンパロック
[TEL] サンパロック 02-493-4111
[主な行き先] ルソン島北部方面(バナウェ、キアンガン、トゥゲガラオなど)
・Florida Bus(フロリダ・バス)
[乗り場] サンパロック、クバオ
[TEL] サンパロック 02-743-3809
[TEL] クバオ 02-915-5354
[主な行き先] ルソン島北部方面(バナウェ、ラワグ、トゥゲガラオなど)
・Philippine Rabbit(フィリピン・ラビット)
[乗り場] ドロテオ・ホセ
[TEL] ドロテオ・ホセ 02-734-9836
[主な行き先] ルソン島北部方面(バギオ、ターラック、アンへレスなど)
・Dangwa Tranco(ダングワ・トランコ)
[乗り場] クバオ、サンパロック
[TEL] クバオ 02-410-1991
[TEL] クバオ 02-731-2879
[主な行き先] ルソン島北部方面(バギオ、ボントック、バナウェ、サガダなど)
・Alps The BUS(アルプス・ザ・バス)
[乗り場] クバオ
[TEL] クバオ 02-911-2186
[主な行き先] マニラ近郊のバタンガスとパナイ島のイロイロ行き
・JAC Liner(ジャック・ライナー)
[乗り場] パサイ、クバオ
[TEL] パサイ 02-404-2073
[TEL] クバオ 02-927-4139
[TEL] サンパロック 02-731-2879
[主な行き先] ルセナ、マンドゥケ島など
レンタカー
交通マナーが悪く大渋滞か日常茶飯事のマニラでは、レンタカーは運転手付きで利用するのが一般的です。もちろん自分で運転することもできますが、料金はほとんど同じです。車種にもよりますが、1日US$40~100が目安です。レンタカー会社には世界的大手のハーツ、エイビスなどがあります。
○レンタカーの問い合わせ先
ハーツ Hertz (02)896-1552
エイビス Avis (02)831-2681
ニッサン Nissan (02)810-6845
○レンタカーを運転する際は、短期旅行者の場合は国際運転免許が必要になります。
3ヵ月以上フィリピンへ滞在予定のあるかたは、日本大使館で運転免許の翻訳証明を作ってもらい、それをケソンにある陸運局(LTO)へ持っていって手続きをすれば運転免許に代わる書類を作ってくれます。運転免許の翻訳証明は、手数料P1100、パスポート、日本の運転免許証が必要です。